やっと見えた希望の光は、瞬く間に不安と化した。
「見てみれば分かるよ」
そう言って赤野は鉄梯子を更に登り、扉の向こうに消えて行った。
私は後を追う様に鉄梯子を登り、天井の扉の先に顔を出す。
「そんな……」
赤野の反応から不安を感じ、外の様子を自分の目で確かめると、扉の先は絶望が広がっていた。
「……良く考えれば天井にあった扉なんだから、その先は決まってくるわよね……空が見えて浮かれちゃったわ」
扉の先、それは屋根の上だった。
「脱出に手が届きそうで届かないね」
屋根の上という事は、もちろん四階よりも更に高い場所だ。



