三階の間取りを見ると、行っていない部屋は残り一つだけだった。 「ねぇ、ちょっと地図貸して?」 赤野が手を伸ばしてきたので、素直に地図を渡す。 「どうかした?」 「さっきは気が付かなかったけど、扉が一つ足りないんだ」 「え?あぁ、赤い扉の事?」 赤野が持っている地図を覗き込んで階段を探すが、三階の間取りには階段の絵は描かれていなかった。 「本当だわ。って事はここが最上階なのね」 地図には四階の見取り図は、存在しなかった。 あと少しで外に出られるかもしれない、と希望が見えてきた。