カチッ……
どこかでカギの開く音がした。
「そのナイフで血を流さなきゃいけないのかな……」
私が握っている血の付着したナイフを、赤野は眉を寄せて恨めしそうに見つめる。
ユダの血は流れた壁や床に染み込み、液体の状態として残っていなかった。
「それだけは避けたいけど……その可能性が高まったわね」
剥き出しのままでは危ないので、私物のピンク色のハンカチで刃の部分を包み、腰側のウエストに差し込んだ。
【ナイフを手に入れた】
バックポケットから地図を取り出し、手にクレヨンが付かない様に四隅を摘んで広げる。
「この階でカギが開きそうな部屋は……」



