「どう?届いた?」 赤野の声が下から聞こえて、私は苦笑いを浮かべた。 「ごめん、あと少しなんだけど……」 限界まで伸ばした手はイエスの顎に触れられるが、肝心の黒いくぼみには手が届かない。 「やっぱりか。そしたら、肩の上に立ったら届く?」 「それなら届くけど、大丈夫?」 「俺は大丈夫。ただパンプスは脱がすよ」 赤野は太ももを押さえていた手で右足のパンプスを脱がして床に落とした。 左足のパンプスは自分で脱いで床に捨てた。 右脚の膝を曲げ、ストッキングに包まれた足で赤野の肩を踏む。