紙が茶色く変色し、一部だけ周りの紙の表面よりも早く焦げる所があった。

「あ!文字だ!」

炙り出された文字は【ち】という一文字だけだった。

【文字が浮き出た紙2を手に入れた】

「どういう意味だろ……」

「これだけじゃ分からないけど、今までの紙を全て炙る必要がありそうね」

私は炙り出した2枚の紙を重ね、四つ折りにしてズボンのバックポケットにしまった。

「さぁ、目玉を入れに行きましょ」

私たちは廊下の安全を確認してから、絵画の部屋に向かった。