「本に比べたら、全然平気」 赤野は床に転がる白い玉を拾い上げ、立ち上がる。 2人でそれぞれ手にしている白い玉を観察すると、ただの白い玉ではなかった。 「……なにこれ」 「気持ち悪い……」 艶やかに光を反射する白い玉には青い円が描かれており、その中には小さい黒い円が描かれていた。 黒い円を中心に青い部分には黒い斜線が一周していた。 これは擬似の眼球だった。 「人形の物なのかしら……?」 「分からないけど、転がってきたって事は持っといた方が良いよね」