ニヤッと口角を上げて笑う赤野が見つめるクローゼットの中を覗き込む。
「こ、これは本当にお宝かもしれないわね……」
クローゼットの中には更にもう1つ透明な観音開きの扉があり、取っ手には大きく重たそうな南京錠がぶら下がっていた。
中には数cmの差で上から下までいくつも棚が取り付けられており、その棚には大量のカエルのフィギュアが等間隔で置かれていた。
背が黒で腹が赤いカエルやオレンジ色のカエル、青い体に黒い斑点模様が背に広がっているカエルなど、毒を持っていそうな色鮮やかなカエルばかりが並んでいる。
「このカエル、日誌に書かれていた事じゃないかしら?」
「じゃぁどこかに一匹足りない所があるかも……」
上から下まで素早く棚に視線を走らせると、一箇所だけ一匹分の隙間があるのを見つけた。
下から4段目の黒と黄色のシマシマ模様のカエルと、目が赤く体が水色のカエルの間が空いている。
「あの間に置けば良いんじゃない?」



