「まだ途中よ。でもカギは見つけたわ」 私はジャケットのポケットに入れていた小さなカギを赤野に渡す。 「南京錠のカギみたいだね」 「確かにそうね。宝箱のカギだったらいいんだけど」 「案外近かったりしてね。こっちのクローゼットは調べたの?」 赤野は私に小さなカギを返して、大きなクローゼットを指差した。 「そこはこれから調べようとしていた所よ」 その言葉を聞いて赤野は大きなクローゼットの両扉を開けた。 「……ビンゴ」 「え?」