血だまりの少女


「何やってんの?折笠さん」

眉を寄せ、不思議そうな顔をした赤野が私を見下ろしていた。

「あ、いや…………」

私は小さなクローゼットの中から這い出た。

「扉が開いたら、甲冑の足音が……」

「あぁ……扉の近くに居たから、多分その足音が聞こえたのかも。物音立てない様に俺の足音消してたんだけど、気づかなかったみたいだね」

「部屋に入って来た時はね。赤野君がクローゼットに手を掛けた時には気づいたわ」

甲冑は手で扉を開けないからだ。

「ふーん、そっか。あ、部屋は調べ終わってる?」

赤野は簡素な机や椅子を見つめ、大きなクローゼットをチラッと見てから、私に視線を戻した。