胸ポケットや内ポケットにも手を入れて調べていると、4着目で小さなカギを発見した。
【小さなカギを手に入れた】
念の為、5着目も調べたが、何も入ってはいなかった。
この小さなカギは一階の青い扉の部屋で見つけたカギやワインに入っていたカギとは形が違う。
先に見つけた2つのカギは、頭と呼ばれるカギのつまむ部分が細いドーナツ型になっていて、その輪っかから鍵穴に差し込む細く長い棒が伸びている。
その棒の先に四角く小さな鍵山が2つある金色のアンティーク調のカギだ。
今ポケットから発見したカギは頭の部分には細い紐が通せそうな小さい穴が開いていて、鍵幅は太くギザギザした鍵山が両側に2つずつあった。
クローゼットの下にはカギの付いていない小さな二段の引き出しがあり、二段とも手袋や靴下、ハンカチなどの小物類が入っているだけだった。
同じタキシードや白い手袋、簡素な作りの家具などから、やはり執事の部屋なのだろう。
私は小さなクローゼットの扉を閉め、隣の大きなクローゼットの前に立った。



