「甲冑の足音だわ」
階段を上りきると、後ろから甲冑がゆっくりと徘徊している音が聞こえてきた。
「急がないと。多分突き当たりの赤い扉が開いたはずだから」
振り返ると、一階の赤い扉はまだ閉まっているが、音はだんだんと近付いて来ている。
赤野が駆け出して、廊下の突き当たりにある赤い扉のドアノブを掴む。
追い付いた私に目で合図を送り、ドアノブを一気に回した。
「やっぱりここだ……」
二階の赤い扉は簡単に押し開けられた。
「三階ね……」
赤い扉の先には、コの字型に曲がった階段が現れた。
カシャ……カシャ……カシャ……



