赤野は塚本が暴れて床に落としたナプキンでカギを拾う。
赤ワインとワイングラスの破片を拭き取り、汚れたナプキンをテーブルの上に投げ捨てた。
【アンティーク調のカギを手に入れた】
「さぁ、鍵の開いた扉を探しに行こう」
赤野はカギをズボンのポケットにしまい、塚本の死体に背を向けた。
谷原の時とは違い、放心状態になったり弱音を吐いたりしなかった。
「ねぇ赤野君……その、大丈夫?」
食堂の赤い扉に向かう背中に声を掛ける。
足を止めた赤野は振り返って私の目を見つめた。
無表情からは感情が読み取れない。
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