ゴゴゴゴゴゴォ…… カチッ…… 何かが引きずられる様な音の後に、どこかでカギの開く音がした。 「今のは何の音かしら……」 聞き慣れない音に首を傾げる。 「分からないけど、カギの開く音もしたね」 赤野は開いた扉を見透かす様に天井を見つめた。 私はようやく近付ける様になった塚本に歩み寄ると、ワイングラスの割れた破片に紛れて光る物を発見した。 「やっぱり……カギだわ」 私は赤ワインで濡れたカギを拾い上げる。