押し寄せた血管の波が、眼球を真っ赤に充血させていた。
「ぅッ……ぐァアッ……目が……目がァァアッ……!!」
ぐぢゅ……ぐぢゅ……ぐぢゅ……。
体の内側から細胞のひとつひとつが膨張していく音が、塚本にははっきりと聞こえた。
じっと痛みに耐えることが出来なくなり、顔を両手で押さえ込んだまま立ち上がり、テーブルの上に倒れ込む。
「ァァアア゛ッ……ぁぁあああッ!!」
ぐぢゅぐぢゅ……ぐぢゅ……ぐぢゅっ……。
痛みを分散させるかのように、テーブルの上の空になった皿やスプーンを床に撒き散らしていく。
パリンッ……パリンッ……
助けようとしても、食器が飛んできて近付く事さえ出来ない。
例え近付けたとしても助ける術など分からないのだが、職業柄、傍観者というのも気分が悪い。
心臓がドクンッと大きく跳ねる。
痛い痛いイタイ痛いイタイ痛いッ!!



