「さて、食後の一杯を……」 塚本が赤ワインの注がれたワイングラスを掴み上げる。 肉厚な唇をワイングラスのふちに付けて、ぐっとグラスを傾ける。 「んぐっ!?」 「塚本さん!?」 塚本の手からワイングラスが滑り落ちる。 パリンッ…… 赤ワインはふかふかの赤い絨毯に大きなシミを作っていく。 ワイングラスの割れた音に、壁を見上げていた赤野が驚いて駆け寄ってきた。 「ゥがッ……がッ……ッ……」