血だまりの少女


階段を下り、赤い扉を開けて食堂に飛び込むと、先頭を走っていた私は立ち止まっていた塚本の肉厚な背中に激突してしまった。

「見てください!ご馳走ですよッ!!」

ぶつかった鼻を摩りながら、興奮している塚本を見上げる。

食堂には美味しそうな匂いが充満している。

見なくても料理が並んでいるのは分かるが、塚本から離れテーブルの上に視線を向けると、想像以上に手の込んだ料理が沢山並べられていた。

上品に少量の肉や魚が皿の中央に盛られ、赤や黄色の野菜や名前のわからないハーブなどで彩られていた。

湯気が立ち上るホットコーヒー、白豆・トマト・オクラの前菜に、生クリームがマーブルを描く黄色いスープ、サーモンで作られたバラが美しいサラダ、オーロラソースが添えられたシュリンプ。

香ばしい香りの焼きたてパンの隣には、ソースたっぷりのカルボナーラ、表面をカリッと焼き上げた分厚いフィレステーキ、デザートには金粉が散らされたオペラ。

そして目的の赤ワインが注がれたワイングラス。

「もう我慢できないッ!!」