塚本は赤野の言葉に不思議そうな顔で答えた。 どうやら本当にカギは掛かっていなかったようだ。 「ふーん」 赤野は納得していない返事だったが、それ以上は質問しなかった。 「あの……」 塚本は困った様な声で、私に話しかけて来た。 「……何かしら?」 「何か食べ物、持ってたりしませんか?」 「持ってないよ」 クッキーを持っているのに赤野は私より先に口を開いて、冷たい視線を塚本に向けた。