「子供が使う部屋なのは確かだと思うけど、こーゆーのは勉強部屋って言わない?」
「俺の部屋は小さい頃から、こんな感じだったんだけどな……」
私の言葉に赤野は、不思議そうに首を傾げた。
「おもちゃとか……男の子なんだし、特撮物のベルトとか、部屋になかったの?」
「いや、良くないからって見せてもらったことないな」
赤野は壁で揺らめくロウソクの炎を見つめていた。
子供の頃を思い出しているのだろう。
遠い目をしている。
改めて、赤野は勉強以外の事はさせてもらえなかったのだと分かり、可哀想だと思った。
私はこれ以上、赤野に子供の頃の質問をするのを止め、話題を探す様に部屋を見回した。



