「え、何を?」

不思議そうに
彰が聞いてきた

『理想の人を』

彰は黙って私の言葉に
耳を傾けている

『だけど、なかなか
会えなくていないのかな
って思ってた所に
彰が現れた。
運命だと感じた』

彰は私の顔をジッと
見つめて優しく
微笑んでいる

『それで…………
今も運命だと思ってる
こんなに理想の人に
会えるのは彰だけって。』

彰が驚いた顔で

「じゃあ………」

と呟いた

私は彰に涙を
流しながら
言った

『ずっと……彰には
好きでいて欲しいと
思うの………っ』

そう言った瞬間、
彰に思いっきり
抱きしめられた

「良かった……
本気で振られる
覚悟してた」

涙が止まらなくて、
ただただ彰に
しがみついていた

見つめ合って、
唇を重ねた
久しぶりの温もりに
また涙が止まらない