プルルルップルルルップルルルッ……

《……はい》

『‥‥‥彰?
久しぶり』

《‥分かったのか?》

『分からないの。
だから、彰ともう一回
話したい』

《何を?》

『いろいろ』

しばらく沈黙が続いた―
気まずくて、胸が
バクバクと音を立てて
苦しい……

《…分かった
明日迎えに行くよ》

『いい!
私が彰の学校行くよ』

《また見つかるぞ》

『大丈夫だよ』

《…じゃあ待ってろ
明日な》

ブチッツーツー…

やっぱり、彰の態度が
冷たくて凄く泣きそうな
気分になる

だけど
こんな風にさせたのは
私なんだから
しっかりしなきゃ

学校が終わると、
急いで教室を出た

「加藤さん!」

下駄箱で声をかけられ
後ろを振り向くと、
隼人君が立っていた

「慌ててるけど、
どっか行くの?」

『あ…っ彰と
話し合いに行くの』