しばらくドキドキと鳴る
胸の高鳴りを抑えるのに
必死だった

出会っちゃった…
運命の人に会っちゃった
理想中の理想の人に
ついに会っちゃったよ!!

家に帰ると、早速
携帯を出して、
アドレス帳を探す

ん……?

“牧野彰”

彰っていうんだ!

感動しながら
ドキドキと鳴る
胸を抑えながら
ボタンを押した

プルルルルップルルルルッ
プルルルルップルルル…

《はい》

ドッキン!!

『あのっ!今日
助けてもらったものです!』

《あぁ……》

低くて心地いい声が
頭を痺れさせた

『私、加藤奈々
っていいます!
歳は17で、職業は
高校生です!!』

《そう。奈々ね…》

呼び捨てにされた事に
またドキドキして、
爆発しそうだった

『あの!彰…さんは
歳とか、職業は……?』

《……歳は23。
職業は‥‥‥
教師》

『…教師!??』

こんな教師あり得ない!

《〇×高校って
知ってる?》

〇×高校って…
頭良いじゃん!!

『知ってます!!』