『なんか嫌味言ってくるし
うざいんだけど』

「隼人君は多分
嫌味ってか素で
言ってると思うけど」

『………………
早く帰ってくれないかな』

その願いは叶わず、
隼人はずっと居た

早く帰れ!と
念じていた、その時―

「ちょっと…」

有紗に声をかけられ
視線の先を追うと、
他校の女の子が
彰に話しかけていた

彰は、シカトを
続けているが、
女の子がしつこい

さりげなく近づいて
会話を聞いてみると、

「お兄さんめっちゃ
かっこいい~!」

「なんで高校生の
文化祭なんかに
来てるの?
もしかしてロリコン~?
一緒に周りませんか?」

猛アピールされていた…

あの彰のうざそうな顔。
あの子達怖くないのかな?

「……うるせー消えろ」

彰の低い声が聞こえた

女の子達はさすがに
びっくりして
帰って行った