『えっ!?』

彰に優しい顔でこっちを
真っ直ぐ見つめられて
ドキドキが
止まらなかった

「……―俺の女になって」

!!!!

顔が真っ赤になるのが
自分でも分かった

『………はい』

フッと笑って優しく
抱きしめられた

「一目惚れだった…
こんなに誰かに
夢中になったのは
初めてだ。」

嬉しくて……
私も話し出した

『私だって…
バカにされるかも
しれないけど、
必ずどっかに私だけの
王子様がいる!!って
思ってたんだもん
この人!って思えたのは
彰さんだけだよ』

照れながらも
一気に話して返ってきた
言葉は、“彰”だった

『…………は?』

自分の名前呼んで何?
意味分かんない

険しい顔をして
聞き返すと、彰は

「フッ、彰でいいよ
さん付けとか
気持ちわりぃ。
やめてくれ」

と頭を撫でてくれた