「弥生っ、話を聞いてってば!」
「お前と話すことなんてないっ!」
バンッと弥生は屋上を出て行った。
ムカつく。浮気性ってなに?
他の男子と喋ってたら浮気性?うざい。
付き合った覚えもないじゃん。
ガチャっ
「どうして弥生と喧嘩をしたのさぁ。」
聖夜の顔が霞んでる。
「っ...。」
「羽瑠姫?」
「...。」
「羽瑠姫っ、ちょっと待ってね?」
あたしの体は浮いた。それからの記憶がない。
~聖夜~
羽瑠姫を保健室に連れて行くと大人しく眠っていた。
体育館に行くと弥生達がいた。
弥生の胸ぐらを掴んだ。
「てめぇ、羽瑠姫に何言いやがった。」
「俺は...。」
「『浮気性』そう言ったよな?」
「それが何だよ。」
「だから嫌だったんだ。羽瑠姫を華にするの。本気で羽瑠姫に関わりたいならアイツを苦しめてんじゃねぇよ!アイツを苦しめる奴は許さねぇ。たとえ仲間でも。」
「何が言いたい。」
「お前のその普通に話してる言葉でアイツは傷つく。タブーを犯した時アイツは倒れて人に触れなくなる。」
「もう、遅いのか?」
「あぁ。保健室にいる。来い。」
連れて行くと羽瑠姫は座って紅茶を担任と飲んでいた。
担任は俺らの先代。三上友介。
「ゆうちゃん。」
「はい?」
「砂糖、頂戴。」
友介さんは角砂糖を渡した。
「ありがとお。」
「いいんですか?放おっておいて。」
「さつにぃに、言ってきて。」
「了解です。」
友介さんは出て行った。
二神皐月。俺らの理事長で俺らの先代。
「それで?何か御用かしら?」
キレてる。
弥生が羽瑠姫に触れようとした時羽瑠姫はその手を振り払った。
「あたしに触れるんじゃねぇ。」
羽瑠姫は俺の隣に立った。
「会合には、出るように、と。」
「「了解です。お嬢。」」
羽瑠姫は出て行った。
「羽瑠姫は普通の女子より大切にしてやんねぇとガラスのように割れっぞ。聖斗、行こう。」
「あぁ。」
会合。それは西条組の同盟組の若と組長が出席する。...が西条組の同盟組の組員は羽瑠姫に会いたくて全員来る。弥生達だっている。
「お嬢、うちの構成員が全員闇討ちにっ!」
「犯人の目星はついているのか。」