バァンッ
「久しぶりの倉庫....」
「誰だ!って...総長!」
「羽瑠姫、新人を見てほしいのです。」
「侑斗が見たら?副総長なんだし。」
「嫌です。」
「もう.....。」
椅子に座った。大輝の椅子に。
「君、名前は?」
「篠原大輔。」
「大輝の弟......。」
何度か聞いたことはある。
’俺には弟がいるんだぁ!’
「.....」
大輝と同じ顔で同じ目で同じ髪色。
「...俺を、天龍にいれてくれ!」
「君は何歳?」
「12」
「小6?」
「ああ。」
「何故....入りたい?」
「兄貴が、大輝が、やり残した事をやりたい。」

’俺に何かあったらさ?弟を守ってやってくんね?どんなやり方でもいい。お前のやり方で’

「....大輝の弟だと言うなら、ここの全員を倒せ。」
試してみたんだ。
じゃあ、見事に小学生に倒されたんだ。
青龍や雨龍までもが。
「大輝と同じ顔して、同じ戦い方。」
「天龍にいれてくれ。」
「天龍に入って、君は’大輝の弟’としては見られない。’篠原大輔’としてしか見られないわよ。それに暴走族でもボク達は世界1なの。狙われやすいわ?」
いつでも、ボク達は
「いつ死ぬか分からないわよ。この世界はそうゆう所なの。」
だからこそ、小6の人間には背負わせたくない。
「それに、青龍も天龍も雨龍も組の若頭。実力のある組。狙われる。」
この世界は甘くない。
「小6の人間が背負えるもんじゃない。」
「分かってる。それでも背負うんだ。」
「ボクは’大輔’として見るぞ。」
「ソッチの方が有り難い。」
「分かった。お前を候補者として仲間を守れ。」
「候補者?」
「あぁ。総長候補、副総長候補、幹部候補2人。ソイツらが集まっている。ボク達、上の人間より先に仲間を守らなければならない。それが出来ない場合はボク達が出る。」
「そんな重要な事を...」
「でも大輝の弟だからではない。仲間がこれだけやられたんだ。入るしかねぇだろ。」
「....」
「弱音、吐くんじゃねぇぞ。裏切ったらテメェの命はねぇ。」
「...分かった。」
握手した。
「ボク、高3!西条羽瑠姫!よろしくね!あ、この人青龍の総長でボクの彼氏なの!高3の夢川弥生!格好いいでしょ?!もーね、やばいの!」
「大輔困ってるからやめろ。」
「大輔、よろしくね!」
「よろしく」
「ボク、総長室にいるから大輔の事侑斗、頼んだよー。」
「ハイ。」
総長室に行った。
~侑斗~
「すいません。ウチの総長が。」
「何で謝るんっすか。」
大輝さんの弟、それだけで羽瑠姫は混乱してるはず。
「ウチの総長、キツく言っちゃったりするクセなんです.....」
「はぁ....」
「あ、俺は天龍副総長藤谷侑斗です。」