~羽瑠姫~
最近では声が戻った。
最近では闇討ちも酷くなって制服で倉庫に行くようになり、学校まで来る奴等が多くなった。
だから青龍、天龍、雨龍以外の生徒は家庭学習。
最近ではネイルしてるかな。
ピアスもバリバリついてるよ。
ほら、今日も来た。
「あたしに何か用ー?」
あ、そういえばお兄ちゃんの事も今は動かないって言われて動いてない。
薬やってたのは他の奴でお兄ちゃんは何もしていなかった。
単なるコッチの間違いだったの。
よかった。
「お前を殺すっ!」
「テメェなんかに殺されてたまっかよ。」
「その爪で拳を握れるのか?アハハッ」
「悪いな。この爪は自爪なんだ。あたしの爪は硬いからな。折れることはねぇ。」
男の鳩尾に膝を入れた。
「うぜぇよ。目障りだ!」

全員倒していた。
「あーあ、面白くねぇなぁ。暇つぶしにもならねぇ。」
「総長....もう、やめてくださいよっ!」
仲間に手を出したから?
「あたしに指図する気?」
偉そうなんだよ。
「下っ端のクセに。」
男の子の胸ぐらをつかんで拳を振りあげた
「総長はっ!本当の総長はっ!俺達を守ってくれる優しい人です!どうして!何があって荒れてるんっすか!」
「....。」
「総長!」

気が付けば目の前の男の子もあたしの腕でぐったりしてる。
「....羽瑠姫」
「そ....ちょ....」
ポタッて男の子のほっぺに落ちた。
あたしの涙だった。
「そ...ちょ...泣かないで、くださいよ....」
「総長失格だ...」
仲間に手を出すなんて総長失格だ...
「そんな事、ないっすよ....?」
男の子の血を拭った。
保健室に連れて行って消毒してベットで寝ている。
教室に戻った。皆体育でいないけど。
「羽瑠姫さん...」
「ゆうちゃん、ごめんね。帰る。」
「羽瑠姫さんは自分の事を何だと思っているのです?」
「あたしは、人殺し。仲間を平気で傷付ける最低な人間。」
「’平気’...?本当は殴りながらごめん、って謝ってるくせに?それは平気なんて言いません。」
「....ゆうちゃんには、バレちゃうや...。」
「俺だけじゃないですよ。羽瑠姫さんは’仲間’がいるじゃないですか。」
「ゆうちゃんだってあたしの仲間なんだからね。」
「ありがとうございます。」
闇討ちだって...終わらせてやるんだから。
「全員倉庫に集合かけてほしい。ゆうちゃん、よろしく」
「了解」