ゴールデンウィークになった。
寮にいてる奴もいれば家に帰ってる奴もいる。
ピンポーン
インターホンがなりドアを開けた。
「先生達が自宅訪問をしてやろう。」
「先生がいなくてもあたし頭いいので。」
「聖夜と聖斗が日焼けするぞ!」
「え、やだ。入って。全員入れるから。」
青龍全員が『自宅訪問』をしに来た。
「凄い人数で来たわね。」
「雅紀さんが青龍の倉庫に来てくれて『俺、休み中留守にするから休み中泊まってやってほしい。全員寝れる場所があるから。あいつも女だ。狙われたら困る。』って言ってたから来た。」
ブー、ブー、
「はい。」
『全員行ったか?』
「うん。パパ、あたし一人で大丈夫だったのに。」
『だめだ。俺の大切な娘に傷ついたら同盟組まで何言うか分からねぇだろ。』
「うん。分かった。」
『よし。偉い子だな。じゃあな。』
「気をつけてね。」
『おう。』
ブチッ
「羽瑠姫ちゃん、ココは本当に家ですか?」
「ここは家の中のリビングですが?」
皆が寝転がってもまだスペースが残るくらいだ。
「広いですね。」
「普通でしょう?」
「いえ。全然。」
「弥生は?」
「さぁ?さっきまでいたんですけど聖夜と聖斗も消えましたね。」
「まさか...。」
2階に行って自分の部屋に入った。
「3人でコソコソと人の部屋に入りやがって何してやがる。」
「「「ごめんなさーい!!!」」」
「早く下に行け!馬鹿野郎!」
下に行ってもらった。
「そんなに五月蝿くしたら近所迷惑ですよ。」
「それがさぁ、家の周り防音になってんだよね。どれだけ叫んでも近所迷惑にならない。そして近所は基本組員だからね。」
「そうなんですか。何気に大変ですね。」
「そうなのよ。で?皆は昼ごはん何がいい?」
「ハンバーグ!」
「カレー!」
「ジャンケン大会しよう!負けた人が買いだしね!3人ね!」

とか言って負けたのはあたしと雄大と雷。
二人は下っ端。
「何しよっか。」
「俺なんかが華と一緒に買い物に...。」
「嬉しすぎて感動っす...。じゃんけん負けてよかったっす。」
二人と手を繋いだ。
「ハンバーグして夜にカレーにしよう。」
買い物が終わってレジに行ったがあたし、財布出したのに二人が出してくれた。
「お金、返すよ。」
「いらねぇっすよ。」
「華なんですからね。総長にシバかれそうっす。」
「あっれぇ?羽瑠姫じゃん。また男?男好きだよねぇ。」
無視。
「羽瑠姫、無視って酷いじゃん?一応...体の関係になったんだから。」
男を蹴って気絶させた。
「羽瑠姫さん、総長は羽瑠姫さんに会うまで女遊びしてたっす。」
「聡さんは今もで...。辞めようって努力してるんっす。でも、無理みたいで...。」
「そっか。」
「華に頼みごとなんて百万年早いっす。」
「でも、聡さんを救ってくれないですか?」
「約束、する。ねぇ聖夜と聖斗は?」
「あの二人は女遊びなんてしないっす。ただ苛ついたら殴るっす。」
「仲間に?」
「普通に肩をぶつかったりしてくる奴っす。仲間には手出ししないっす。」
「そっか。ね、皆は自分のパパが好き?」
「優しいっす。愛情がある優しさっす。」
それから休みなんて早く終わって学校に行く前日だ。
「あれ?制服がないっ!どこやったっけ!」
次の日は私服で行く事にした。