~羽瑠姫~
「さっさと終わらせてよね?」
「あぁ。今回の会合は’死神’ってゆう情報屋の事だ。」
「っ...。」
「薬に手を出しているらしい。」
噓っ....
「羽瑠姫?」
嘘よっ....
お兄ちゃんが薬に手を染めるわけがない。
「死神の名前は?」
「さぁ?」
「西条涙香。死神の名前よ?」
「....っ?!」
組長全員反応した。だってお兄ちゃんは西条組の若頭、なんだもん。
お兄ちゃんが消えて今はボクが次期組長だけど。
「組長、この件は俺達がどうにかします」
「いいわ?’あたし’がやる。」
「でもお嬢...。」
「’ボク’に感情があっても’あたし’に感情は、ない。苦しまずに済むもの。」

お兄ちゃん?これで最後にしようよ。

「相手は強い...。あたしが死んだらパパを守るのよ?何があっても。」
「死なせません!」
「俺らも連れて行ってください!」
「絶対嫌よ。」
「お願いです!」
「お嬢一人に行かせるわけにはいきません!」
「何のための同盟組ですか!」
「それでも、駄目。」