~羽瑠姫~
「どうして来たの?弥生。」
「電話で話してる時、羽瑠姫の声が助けて、って言ってたんだ。」
「弥生、あたしは弥生が好き。」
「俺も好きだぜ。でも俺とお前の’好き’は違う。」
「あぁ、もう。死のうとしたのに弥生が来たせいでやめた。」
弥生にホテルまで連れて来られた。
「ねぇ、弥生?あたしとキスして...?」
「あぁ?!」
「ねぇ、弥生、あたしは弥生が好きだよ。あたしの’好き’って弥生の好きじゃないのかな?」
「...さぁな。」
「弥生があたしじゃない女の子に触られたらあたしイライラしたよ?ねぇ、弥生の’好き’は仲間としてなの?」
「もうお前逃げらんねぇよ?」
ベットに押し倒された。
「羽瑠姫が可愛い事言うのが悪いんだぜ?俺だってお前が好き。多分会った時からずっと。」
キスしてくれた。
「俺と付き合って?」
「初めは大輝と比べちゃう。」
「俺しか見えないようにしてやる。」
「あたしでいい?」
「お前じゃなきゃいけねぇ。」
次の日
「腰痛くねぇか?」
「少しだけ。」
頭を撫でてくれた。
それがどうしても落ち着くの。
「エヘッ」

一週間後
「闇討ち?!」
「死鬼の総長の弟が今の総長。」
「弥生、あたしが「一人でなんて行かさねぇ。」
「でも一人で行ってたら大輝はっ!」
「過去の事ばかりに囚われてんなよ。」
「そんなのっ...「心配すんなって!死ぬほどやわじゃねぇし!」
「大輝さんもやわじゃなかったでしょう?」 
「そうだけど、馬鹿は死なねぇよ!」
聡....
「何があっても守るよ?」
誠....
「僕達がいるでしょぉ?」
聖夜....
「俺達、仲間だろ?」
聖斗....
「俺らだけが考えた事じゃねぇ。お前を守る事は青龍全員が決めた事なんだ。」
弥生....

『大輝っ?!』

駄目だ。
「あたし、頼れない。」
「羽瑠姫...。」
「あらかさまに呆れた顔しないでよね!」
「だってよ....。」
「あたし....「お前には帰るべき場所がある。それは、’青龍’じゃねぇ。」
「...。」
「自分でも気付いてんだろ。...’天龍’が動いている事。」
「あたしに戻る資格なんてないわ?」
「お前は俺と同じ立場だ。位はお前の方が高いけどな。」
「...。」
「青龍だってお前の居場所だ。いつでも戻って来い。お前が’華’なんだからな。昔も、今も。」
「...。」
「なぁ、羽瑠姫?天龍は総長が不在なの知ってるか?ハッキングしてもお前が総長なんだ。」
「....。」
「天龍、今日は毒牙に攻められる。今殺り合ってる。」
「....。」
「無理やり行けって言ってねぇよ?俺は行ってほしくねぇ。喧嘩はさせたくねぇからな。でもお前の顔スゲェ行きたそうなんだ。」
「弥生っ、ごめんっ、’ボク’行かなきゃっ!」
「あぁ。寮で待ってるからな。」
「ごめんっ!」
久しぶりに倉庫に行った。
「アレ?毒牙はっ?」
「羽瑠姫っ....やっぱり来てくれました。」
「?」
「力を貸して頂きました。青龍さんに。その代わりに同盟を組もう、と。」
「はぁ?急いだ来て損した。」
「記憶、戻ったんですよね?俺が今は副総長です。」
「侑斗、総長は?」
「総長は羽瑠姫です。」
「侑斗、ボクは「羽瑠姫以外誰がこの馬鹿達の面倒見るんですか。」
「...。」
「おいで?」
大輝が座ってた椅子の隣に座った。
「総長専用の椅子には座らないんですか?大輝が座ってた椅子に。」
「ココは副総長専用の椅子。そして侑斗が座ってるそこは幹部専用の椅子。」
「ハイ。」
「皆は?」
「今日も羽瑠姫探しの旅に出ています。」
バアンッ
「侑斗、やっぱり海で弟を連れて来てくれたの羽瑠姫だっ....」
皆ボクの顔を見て身動きが止まった。
隣で侑斗はクスクス笑ってる。
「そうよ?ボクだよ。有り難く思いなさい?」
「羽瑠姫さんっ!今までどこに!」
「青龍にいた。」
「記憶、戻ったんっすか?」
「おかげさまで。」
「羽瑠姫さん、いや、総長...その椅子じゃないですよ。」
「ボクは総長になる。でもココのトップはいつまでも大輝のままだ。」
いつも通りに背もたれにもたれて足を組んだ。 
「話がある。」
「はい?」
「青龍と同盟を組もう。」
「ハイ。」
「えっ?!あっさり?!」
「総長が決めた事です。」
「それに、青龍は俺達の憧れなんっすよ!」
「皆っ!」
「はい?」
「愛してるわっ?」
一週間後
天龍は全員二人部屋の部屋を持っている。
住んでる奴もいる。
それを青龍の皆にも作った。
ボクの隣に弥生が座ってる。
ボクの椅子は白のフカフカの椅子。
大輝の椅子は赤のフカフカの椅子。
弥生の椅子は黒のフカフカの椅子。
青龍の幹部と副総長の椅子は水色のフカフカの椅子。
天龍の幹部と副総長の椅子は黄色のフカフカの椅子。
皆仲良くなって青龍の倉庫に天龍が行ったりしてる。
「皆、傷が増えてきている...。」
「お前の所為じゃねぇよ?」
「総長、アイツが俺のお菓子食ったっす!」
「違うんっすよ!華!ソイツが俺のを食ったんっす!総長怒ってください!」
「二人共、黙ってて。」
「お前らは幼稚園児か。お菓子の取り合いして。分けて食っとけ。」
「「あ、その手があったか!」」
二人はどっかに行った。
「馬鹿だね...。」
「あぁ。」
「あ、明日からテストだったよね。」
天龍が通ってる学校と桜樹高校合併して今は天龍と青龍しかいない。
いるって言ったら一般のヤンキーとかかな。
「はい!皆片付けして勉強会!」
全員片付けをして机を出してきて勉強会をした。
ボクと弥生は隣。
「いつもせこいっす!何で総長だけぇ!!!しかも総長ってばいつも100点取って!」