’あたし’が生まれたのは白い部屋だった。
白くて薬品の匂い。
「羽瑠姫、目を覚ましたのか?!」
そこには6人の男の人がいたんだ。
「誰、ですか?」
スグに先生が来た。
「羽瑠姫、自分の名前を言ってみろ。」
「あたしの名前は...。あたし?」
「記憶が、ないのか...。ストレスのせいです。羽瑠姫、お前は西条羽瑠姫だ。」
「西条羽瑠姫...?」
「あぁ。」
それから毎日検査になった。
さな先生が検査してくれた。
「さなさん」
「ん?」
「記憶が戻ったらどうなるんですか?」
「今の記憶がなくなる可能性がある。」
今の記憶がなくなる。
それは『今の自分』が消えてしまう。
「あたしは、『西条羽瑠姫』ですか?」
「あぁ。」
「羽瑠姫って、どんな人でした?」
「喧嘩が強かったかな。頭が良いし。」
もしも今の自分が消えて、’西条羽瑠姫’に戻ったら、損が無いように喧嘩も勉強も頑張った。
「羽瑠姫、どこの学校に行きたい?」
たくさんのパンフレットで迷った。
いや、正直どこでも良かった。
その中でも目に入ったのは桜が写ってる高校だった。
「あたし、ここに行きたい。」
「寮だけどいいか?」
「西条羽瑠姫さんを、助けてくれそうなんです。」
「羽瑠姫、星は好きか?」
「誰かが、歌ってるんです。きらきら星を。」
「そうか...。」
桜が写ってる高校。
実際学校に行っても桜はまだ咲いてなかった。
たとえ皆が側にいてくれてもあたしはずっと闇の中で生きなきゃいけないんだ。
誰かが愛するあたしは’西条羽瑠姫さん’なんだ。
あたしじゃないんだ。
白くて薬品の匂い。
「羽瑠姫、目を覚ましたのか?!」
そこには6人の男の人がいたんだ。
「誰、ですか?」
スグに先生が来た。
「羽瑠姫、自分の名前を言ってみろ。」
「あたしの名前は...。あたし?」
「記憶が、ないのか...。ストレスのせいです。羽瑠姫、お前は西条羽瑠姫だ。」
「西条羽瑠姫...?」
「あぁ。」
それから毎日検査になった。
さな先生が検査してくれた。
「さなさん」
「ん?」
「記憶が戻ったらどうなるんですか?」
「今の記憶がなくなる可能性がある。」
今の記憶がなくなる。
それは『今の自分』が消えてしまう。
「あたしは、『西条羽瑠姫』ですか?」
「あぁ。」
「羽瑠姫って、どんな人でした?」
「喧嘩が強かったかな。頭が良いし。」
もしも今の自分が消えて、’西条羽瑠姫’に戻ったら、損が無いように喧嘩も勉強も頑張った。
「羽瑠姫、どこの学校に行きたい?」
たくさんのパンフレットで迷った。
いや、正直どこでも良かった。
その中でも目に入ったのは桜が写ってる高校だった。
「あたし、ここに行きたい。」
「寮だけどいいか?」
「西条羽瑠姫さんを、助けてくれそうなんです。」
「羽瑠姫、星は好きか?」
「誰かが、歌ってるんです。きらきら星を。」
「そうか...。」
桜が写ってる高校。
実際学校に行っても桜はまだ咲いてなかった。
たとえ皆が側にいてくれてもあたしはずっと闇の中で生きなきゃいけないんだ。
誰かが愛するあたしは’西条羽瑠姫さん’なんだ。
あたしじゃないんだ。

