~羽瑠姫~
『2年9組の西条羽瑠姫先輩、夢川弥生先輩方、今すぐ体育館に来てください。俺は1年2組の原本瑠依です。あたしは、1年2組の佐々木蓮香です。』
ブチッ
「行くのー?」
「聖夜、抱っこー。」
聖夜が抱っこしてくてれた。
「おやすみー。」
目を閉じた。
「...きぃ?羽瑠姫ぃ?ついたよぉ?」
「もう、食べられないよぉ...。」
「夢の中で何食べてたのぉ?」
「アイスッ...。誠が怒ったの。そんなに食べて!って。」
「ごめんね?」
最近誠が敬語じゃなくなって嬉しいの。
「本物の先輩だっ...。」
「聖夜、アイス買ってきて?」
「いいよぉ。後ででいい?」
「うん。」
聖夜が下ろしてくれた。
腰が痛い。
「ごめんっ!」
座らせてくれた。
「それで?あたしに用事ですか?」
「俺、西条先輩の事が好きです!」
「あたしは、夢川先輩の事が好きです!」
あくびをした。
「先輩、聞いてます?」
「んー...聞いてるよ?」
「先輩、俺ら本気なんです!」
「佐々木蓮香、俺がお前を好きになる事はない。だいたい「弥生、相手は女の子!オブラートに包め!」
「だいたい、俺は羽瑠姫が好きなんだ。何故お前を好きにならなければいけない?」
それでオブラートに包んでるつもりなのか。
「だからこそ、あたしが先輩を忘れさせるのです!」
「へぇ...?」
女の目の前に立って目を合わせた。
顔が近くまで。
弥生は男の前に。
「いい度胸してんなぁ。あたしを忘れさせる?上等だよ。」
「気安く羽瑠姫の名を呼んでんじゃねぇよ。カスが。」
「1週間、二人を貸してあげる。ただし、1週間ね?」
誠が怪しげに笑った。
「「絶対、落としてみせます。」」
3日が経った。
「せーんぱいっ!」
「あ、瑠依君。」
「昼ご飯食べに行きましょ!」
「今日はどこ?」
「中庭!」
「了解。いってきまーす。」
「行ってらっしゃーい。」
クラス皆仲良い。
二人で中庭に行った。
「先輩?」
「ん?」
「先輩は夢川先輩が好きなんですか?」
「ううん。」
蓮香って女が弥生の制服を着ていた。
「気になる?」
もう、チャイムがなって誰もいない。
「どうして毎回聞くの?」
「先輩の事が好きだからだよ。」
「そりゃどうも。」
「ねぇ、先輩、もしもあの二人が付き合ったらどうする?」
「華があたしじゃなくあの子になるだけね。」
「そうじゃなくてさ。」
あたしに何を求めるわけ?
「先輩の心の事を聞いてるんだよ。」
あたしの心?そんなのないよ。
伝えても迷惑なだけ。
あたしは迷惑なだけ。
「どんな事があっても先輩、’ううん’って言える?」
どんな事?
「言えるわ?」
「たとえ、キスをしていても?」
それでも弥生が選ぶのならば応援するだけ。
「うん。」
「言葉にできないならそれは、もう恋愛じゃないよ。」
あたしが弥生に抱いた感情は恋愛じゃないのならばなんだろうか。
「それは、友達として。そこまで好きじゃないんだよ。」
「何でアンタなんかにそんな事言われなきゃいけないの?」
「好きだから。夢川先輩の彼女だ、って思って諦めようとしたんだよ。でもね、それでも好きなんだ。」
その、真っ白のキミが怖いの。
「先輩は夢川先輩の事がそこまで好きじゃないんだよ。」
キスをされた。
「ねぇ、好きだよ。」
涙がポロポロと出てきた。
「ねぇ、先輩泣かないで?」
「何でうちのお姫様泣かしちゃってんだよ?」
「本気で怒るよぉ?」
「こんなガキに泣かされるなんてお前は馬鹿だな。」
「キミはルール違反をしたから終わりだよ。」
「ルール違反?」
「賭け事に恋愛はつきものなんだよ。多少の事は許す。でもね、相手の気持ちを否定するのは、ルール違反だよ。」
「あと2日あるのにっ!」
誠はあたしを抱っこしてくれた。
「他の女の子はどうかしらないけど羽瑠姫ちゃんはそれが感傷になる。まぁ、好きな子と側に入れたんだ。ありがたく思ったら?羽瑠姫ちゃんの事、借りるね。」
保険室に連れてこられた。
あたしはソファに座らされて誠はその前で体育座りしてる。
「どうして泣いていたのか自分でも気付いてないんでしょ?」
「...。」
「今度、皆で海に行かない?」
「え?」
「その時に、告白しよう?」
「無理だよ。そんなの。」
「決めつけるの?ありえない。」
「...。迷惑かけない?」
「うん。」
抱きしめてくれた。
「さっきね、佐々木さんが弥生の制服着てたの知ってる?」
「見た。」
「制服にジュース零したんだってさ。まぁ、その制服は処分しといてもらったけどね。佐々木さんの転校は理事長が面白そうだから、って理由らしいよ。羽瑠姫ちゃんを泣かせた、ってメールしたら二人共退学って言ってたよ。」
あたしは、逃げ続けた。
本当の事を言うのが怖くて。
皆に嫌われたくなくて。
「どんなあたしでも、皆そばにいてくれる?」
「少なくとも俺はいるよ。あ、あの双子も絶対だけど。」
「やっぱり誠、大好き。」
「屋上、今ね、俺達入れないんだ。弥生が機嫌悪すぎて。だから機嫌直してきてくれる?」
「うん。」
~聖夜~
「西条先輩にはあってあたしにないものってなんですか!」
そんな事言われても...。
「全部。」
「聖斗、オブラートに包もうねー。」
誠に言われた事。
『男と女に釘をさせ。』
もうね、誠怒ってたから。
「羽瑠姫は、相手がどれだけ強くても俺達を守るために戦ってくれる。」
「...そんなのあたしにだって「出来る?嘘だよ。もしも相手がヤクザでも?」
「それはっ「弥生がもしキミを選んでも俺達は君を選ばないし認めない。」
俺達を救ってくれたのは
「羽瑠姫なんだ。」
羽瑠姫に再会できなかったら俺達双子はいつまでも本気の笑顔がなくなってた。
羽瑠姫に出会わなかったら聡はずっと女遊びをしていた。
羽瑠姫に出会わなかったら誠は不安で何かを決断するとき胸が張り裂けそうなほど苦しんでいた。
羽瑠姫に出会わなかったら弥生は女遊びをして青龍を一人で背負って檻から出られなかった。
「やっぱり、羽瑠姫は俺達にとって大切な存在なんだ。キミじゃ敵わない相手だよ。羽瑠姫は。」
「っ!」
「弥生は今までモテてたよ。だからこそ漫画や雑誌に載ってることを真似したらすぐに分かるよ。」
羽瑠姫は漫画や雑誌に載ってることだけじゃなかった。
俺達自身を見てくれたんだ。
「羽瑠姫にできなくてお前にできることもあるだろ。」
「え...?」
「羽瑠姫も弥生も想いが通じあっても好き、なんて言えないんだよ。複雑な感情なんだ。キミは違う。普通に気持ちを伝えられる。」
1週間後
羽瑠姫が最近俺達を避けてる気がする。
「羽瑠姫ちゃん、悩んでるんだろうね。弥生の事で。」
「俺?」
放送がなった。
『2年9組の西条羽瑠姫先輩、夢川弥生先輩方、今すぐ体育館に来てください。俺は1年2組の原本瑠依です。あたしは、1年2組の佐々木蓮香です。』
ブチッ
「行くのー?」
「聖夜、抱っこー。」
聖夜が抱っこしてくてれた。
「おやすみー。」
目を閉じた。
「...きぃ?羽瑠姫ぃ?ついたよぉ?」
「もう、食べられないよぉ...。」
「夢の中で何食べてたのぉ?」
「アイスッ...。誠が怒ったの。そんなに食べて!って。」
「ごめんね?」
最近誠が敬語じゃなくなって嬉しいの。
「本物の先輩だっ...。」
「聖夜、アイス買ってきて?」
「いいよぉ。後ででいい?」
「うん。」
聖夜が下ろしてくれた。
腰が痛い。
「ごめんっ!」
座らせてくれた。
「それで?あたしに用事ですか?」
「俺、西条先輩の事が好きです!」
「あたしは、夢川先輩の事が好きです!」
あくびをした。
「先輩、聞いてます?」
「んー...聞いてるよ?」
「先輩、俺ら本気なんです!」
「佐々木蓮香、俺がお前を好きになる事はない。だいたい「弥生、相手は女の子!オブラートに包め!」
「だいたい、俺は羽瑠姫が好きなんだ。何故お前を好きにならなければいけない?」
それでオブラートに包んでるつもりなのか。
「だからこそ、あたしが先輩を忘れさせるのです!」
「へぇ...?」
女の目の前に立って目を合わせた。
顔が近くまで。
弥生は男の前に。
「いい度胸してんなぁ。あたしを忘れさせる?上等だよ。」
「気安く羽瑠姫の名を呼んでんじゃねぇよ。カスが。」
「1週間、二人を貸してあげる。ただし、1週間ね?」
誠が怪しげに笑った。
「「絶対、落としてみせます。」」
3日が経った。
「せーんぱいっ!」
「あ、瑠依君。」
「昼ご飯食べに行きましょ!」
「今日はどこ?」
「中庭!」
「了解。いってきまーす。」
「行ってらっしゃーい。」
クラス皆仲良い。
二人で中庭に行った。
「先輩?」
「ん?」
「先輩は夢川先輩が好きなんですか?」
「ううん。」
蓮香って女が弥生の制服を着ていた。
「気になる?」
もう、チャイムがなって誰もいない。
「どうして毎回聞くの?」
「先輩の事が好きだからだよ。」
「そりゃどうも。」
「ねぇ、先輩、もしもあの二人が付き合ったらどうする?」
「華があたしじゃなくあの子になるだけね。」
「そうじゃなくてさ。」
あたしに何を求めるわけ?
「先輩の心の事を聞いてるんだよ。」
あたしの心?そんなのないよ。
伝えても迷惑なだけ。
あたしは迷惑なだけ。
「どんな事があっても先輩、’ううん’って言える?」
どんな事?
「言えるわ?」
「たとえ、キスをしていても?」
それでも弥生が選ぶのならば応援するだけ。
「うん。」
「言葉にできないならそれは、もう恋愛じゃないよ。」
あたしが弥生に抱いた感情は恋愛じゃないのならばなんだろうか。
「それは、友達として。そこまで好きじゃないんだよ。」
「何でアンタなんかにそんな事言われなきゃいけないの?」
「好きだから。夢川先輩の彼女だ、って思って諦めようとしたんだよ。でもね、それでも好きなんだ。」
その、真っ白のキミが怖いの。
「先輩は夢川先輩の事がそこまで好きじゃないんだよ。」
キスをされた。
「ねぇ、好きだよ。」
涙がポロポロと出てきた。
「ねぇ、先輩泣かないで?」
「何でうちのお姫様泣かしちゃってんだよ?」
「本気で怒るよぉ?」
「こんなガキに泣かされるなんてお前は馬鹿だな。」
「キミはルール違反をしたから終わりだよ。」
「ルール違反?」
「賭け事に恋愛はつきものなんだよ。多少の事は許す。でもね、相手の気持ちを否定するのは、ルール違反だよ。」
「あと2日あるのにっ!」
誠はあたしを抱っこしてくれた。
「他の女の子はどうかしらないけど羽瑠姫ちゃんはそれが感傷になる。まぁ、好きな子と側に入れたんだ。ありがたく思ったら?羽瑠姫ちゃんの事、借りるね。」
保険室に連れてこられた。
あたしはソファに座らされて誠はその前で体育座りしてる。
「どうして泣いていたのか自分でも気付いてないんでしょ?」
「...。」
「今度、皆で海に行かない?」
「え?」
「その時に、告白しよう?」
「無理だよ。そんなの。」
「決めつけるの?ありえない。」
「...。迷惑かけない?」
「うん。」
抱きしめてくれた。
「さっきね、佐々木さんが弥生の制服着てたの知ってる?」
「見た。」
「制服にジュース零したんだってさ。まぁ、その制服は処分しといてもらったけどね。佐々木さんの転校は理事長が面白そうだから、って理由らしいよ。羽瑠姫ちゃんを泣かせた、ってメールしたら二人共退学って言ってたよ。」
あたしは、逃げ続けた。
本当の事を言うのが怖くて。
皆に嫌われたくなくて。
「どんなあたしでも、皆そばにいてくれる?」
「少なくとも俺はいるよ。あ、あの双子も絶対だけど。」
「やっぱり誠、大好き。」
「屋上、今ね、俺達入れないんだ。弥生が機嫌悪すぎて。だから機嫌直してきてくれる?」
「うん。」
~聖夜~
「西条先輩にはあってあたしにないものってなんですか!」
そんな事言われても...。
「全部。」
「聖斗、オブラートに包もうねー。」
誠に言われた事。
『男と女に釘をさせ。』
もうね、誠怒ってたから。
「羽瑠姫は、相手がどれだけ強くても俺達を守るために戦ってくれる。」
「...そんなのあたしにだって「出来る?嘘だよ。もしも相手がヤクザでも?」
「それはっ「弥生がもしキミを選んでも俺達は君を選ばないし認めない。」
俺達を救ってくれたのは
「羽瑠姫なんだ。」
羽瑠姫に再会できなかったら俺達双子はいつまでも本気の笑顔がなくなってた。
羽瑠姫に出会わなかったら聡はずっと女遊びをしていた。
羽瑠姫に出会わなかったら誠は不安で何かを決断するとき胸が張り裂けそうなほど苦しんでいた。
羽瑠姫に出会わなかったら弥生は女遊びをして青龍を一人で背負って檻から出られなかった。
「やっぱり、羽瑠姫は俺達にとって大切な存在なんだ。キミじゃ敵わない相手だよ。羽瑠姫は。」
「っ!」
「弥生は今までモテてたよ。だからこそ漫画や雑誌に載ってることを真似したらすぐに分かるよ。」
羽瑠姫は漫画や雑誌に載ってることだけじゃなかった。
俺達自身を見てくれたんだ。
「羽瑠姫にできなくてお前にできることもあるだろ。」
「え...?」
「羽瑠姫も弥生も想いが通じあっても好き、なんて言えないんだよ。複雑な感情なんだ。キミは違う。普通に気持ちを伝えられる。」
1週間後
羽瑠姫が最近俺達を避けてる気がする。
「羽瑠姫ちゃん、悩んでるんだろうね。弥生の事で。」
「俺?」
放送がなった。

