『お前に守りたいものはあるのか?』
『守りたいもの?』
『あぁ。守りたいもの。ボクにはあるんだ。色々な。お前は、仲間を作れよ。』
『仲間?』
『あぁ。じゃねぇと強くなれねぇよ?』

パチッと目を開けた。
「またですか?」
「...最近あの夢しか見ない。」
「そうですか。」
敬語で話してきてる奴は青龍副総長。 
坂下 誠。
キレたら敬語じゃなくなるけど。
漆黒の黒い髪に黒い瞳。
頭がとってもいい。
「今日桜樹高校に転校生が来るらしいですよ。どうも、特例だそうです。」
「興味なぁい。転校生だからって僕達のことぉ甘く見られちゃ困るよぉ。」
可愛く喋ってる奴が青龍幹部。
星下 聖夜。
金髪に金の瞳。
160cmしか身長がないらしい。
キレたら一人称俺に変わるし可愛く喋らなくなる。
腹に縫い傷。
「...面倒くさいの嫌い。」
こいつは星下聖斗。青龍の幹部。
腹に縫い傷。
聖夜の双子の弟で顔は一緒だから見分けがつかない。
こいつの一人称は元々俺。
無口だ。
体つきも一緒。喧嘩は強い。
聖夜の隣にいつもいる。
「特例だか、なんだか知らねぇけど一々全校集会にする必要なくね?」
こいつは大峰聡。青龍幹部。
筋肉ガッチリで体はでかい。
銀髪で水色に似た瞳。
銀髪を後ろに流してる。
まぁ、馬鹿だ。
「全校集会は転校生が理由じゃないと思いますが?弥生はどう思います?転校生。」
「知らねぇ。」
俺は青龍総長。
青い髪の毛で青い瞳。
夢川 弥生。
数分しか寝れない。
そして、この桜樹高校のトップだ。
トップは仲間を守らなければならない。
一番強いしな。
青龍っつーのは全国トップの暴走族。
青龍は全員ヤクザの組長の息子だから若頭だ。
『学校にいる奴全員体育館集合だ。来なかった場合...ククっ』
放送が切られた。
「行きますか。」
桜樹高校の理事長とうちのクラスの担任はツートップだ。青龍の先代
生徒からビビられてる存在だ。
「体育館、また汚れてますよ?転校生に失礼ですけど?」
この嫌味ったらしい誠はいつも言ってる気がするのは気のせいだろうか。
「やっと来た。遅かったな。」
「すんません。」
「いや、スグに終わるから。お前を倒してくれるやつ、見つけたんだ。」
「俺を倒してくれるやつ?」
「あぁ。つか、とっくの前にいたのに喧嘩はやらせたくなかったからな。」
コツコツとヒールで歩く音が聞こえた。
女が来た。
セーラー服で紫のスカジャンを着てスカートがスカジャンから出てる長さが約1cm。
黒い長い靴下を履いていてブーティーとかゆうのを履いている。
白の襟に赤い線のセーラー服。
毛先は青色でそれ以外は白髪。緑の瞳だ。
天パでワカメみたいな髪の毛が腰まである。
「転校生ってこいつッスか。」
「あぁ。」
ここは男子校だぞ?しかも全寮制。
最強のヤンキー校だ。
「コイツが俺を倒せるわけないじゃないっすか。」
「まぁ、今のそいつには、な?」
「あたしは、喧嘩をやめましたんで。」
「自己紹介しろ。」
「2年9組に転校してきました。西条です。よろしくお願いします。」
次の日
今は屋上にいる。
「西条さん、情報が何一つ出てこないんですよね。」
「あいつ、昔の俺と同じ目してる。」
「どうゆう事ぉ?」
「何か、背負ってんだろ。」
「...て!」
屋上から下を見た。
「あれ、’羽瑠姫’ちゃんじゃなぁい?」
「女がこれる場所じゃねぇんだよ!」
「あたしだって来たくて来てんじゃない。文句あるなら理事長に言ってよ。」
女は押されて後ろに尻餅をついた。
「たかが9組が、1組に逆らうのか!」
9組は学年で1番馬鹿な奴らなんだ。
でも9組は喧嘩が1番強い。
俺達は下に行った。
「9組がなんだって?」
「や、弥生さんっ!」
「今後一切俺の前に現れるな。分かったな?」
「は、はい!」
男は去っていった。
「西条さん、大丈夫ですか?」
「あ、ハイ。ありがとうございます。」
「怪我してますね。保健室行きましょう。心配しなくても誰もいませんよ。」
誠は女の手を引っ張って保健室に行ったから俺達もついていった。
「膝まで怪我してます。傷が残りますよ。そこ座ってください。」
女は大人しく座った。
「どうして絡まれたんですか?」
消毒しながら誠は喋っていた。
「肩ぶつかっただけです。」
「1組は勉強できても一人じゃ行動できません。」
「そうなんですか。」
「で、本題に入りましょうか。」
「.....。」
「うちの聖夜と聖斗とどういったご関係で?」
「えっ?」
「さっき聖夜が気になる事を言っていました。昨日、貴女は名字しか言っていません。でも聖夜は’羽瑠姫’と呼びました。貴女の名前でしょう?」
「西条羽瑠姫。確かにあたしの名前です。でも二人とは関係ないです。」
「無関係、と言えますか?」
「言えま「何でだよ...。」
「そ、そうだよぉ!可笑しいでしょぉ?」
「何が可笑しいのです?」
「お前は自分を責めてんだろ?!」
女は立ち上がった。
「責める?あれはあたし以外誰が悪いってゆうの?!意味分かんない!あたしは自分を責め続けるわ?あんた達なんかに分かってほしくなんてないんだからっ!あたしに関わらないで!」
そう言って出て行った。
「羽瑠姫はねぇ、僕達がイジメられてるのを中学の時助けてくれたんだぁ。」
「それから友達になって。でも...俺がそんなに喋らないのも聖夜が可愛い男を演じるのも理由があった。」