翌日の放課後、俺はいつものように小走りで生徒会室に向かい生徒会室のドアを開けると、周囲りを見渡した。
さやかはパソコンでギャルゲーをしているし、福居は侍物のコミックを読破している。美由と夏美は陽気におしゃべり中だ。
いつもの部屋。俺が一番落ち着ける場所。五人揃って初めて南校生徒会だし、やっと平穏な一日が戻って来たって感じた。
「ようっ」と俺は挨拶し会長席に着く。美由が手際よく俺のマイカップにコーヒーを入れ、
「会長、コーヒーですぅ」
俺の前に静かにマイカップが置かれた。
「ありがとな、美由」
簡単なお礼を言い、さてと、じゃあ来月の生徒会誌の会議を始めるぞと告げ、全員を見渡し、
「さやか、いい加減ゲームやめろ。会議始まるぞ」
俺はさやかの制服の襟足を引っ張ると、
「にゃあ、もう少しでクリアーだにゃあ、待って欲しいにゃあ」
手足をばたつかせオモチャを買ってもらいない子どものようにさやかは駄々をこねた。
「そんなもんは、後でやれ」
俺はお構いなしに襟足を引っ張り上げる。相変わらず駄々をこねるさやか。その時――。
「やだにゃあ」と言ったさやかが振った手から火の玉が飛び、壁に当って砕けた。
「……!」
俺もさやかもポカンとしている。
「まっ、まさか、さやか……」
夏美は驚いた表情でさやかを見つめると、
「にゃ、火の玉がでたにゃあ、もしかして……」
改めてさやかが呪文を唱えると、掌の上には炎がゆらめいているじゃないか。
「にゃあ、魔法が使えるにゃあ」
おいおい、もしかしてお前は黒魔術師属性を持って帰ってきちまったのか? まてよ……とすると……俺は慌てて、残りの二人に目を向けると、
「そうらしいね」
福居はニヤケ顔で俺を見つめ返す。
「体育で怪我したときは便利ですねえ」
美由まで。
なんてこった。こいつら全員特殊能力人になりやがった。
んっ? ちょっと待てよ。じゃあ、この部屋で一般人なのは俺だけなのか?
「会長がいたずらしたら、お仕置きは楽になるわね」
夏美がニヤリとした表情で見つめる。
かんべんしてくれよ……俺の平穏な日々はどこに行っちまうんだ? こりゃ先が思いやられるぜ。
「さっ、会議を始めましょう」
夏美の言葉に全員が着席した。
「とっ、とりあえずだな。来月の生徒会誌の見出しは……」
会議を進めながら、俺はしきりに考える。どうやったら魔法使いとかになれるのかを。
さやかはパソコンでギャルゲーをしているし、福居は侍物のコミックを読破している。美由と夏美は陽気におしゃべり中だ。
いつもの部屋。俺が一番落ち着ける場所。五人揃って初めて南校生徒会だし、やっと平穏な一日が戻って来たって感じた。
「ようっ」と俺は挨拶し会長席に着く。美由が手際よく俺のマイカップにコーヒーを入れ、
「会長、コーヒーですぅ」
俺の前に静かにマイカップが置かれた。
「ありがとな、美由」
簡単なお礼を言い、さてと、じゃあ来月の生徒会誌の会議を始めるぞと告げ、全員を見渡し、
「さやか、いい加減ゲームやめろ。会議始まるぞ」
俺はさやかの制服の襟足を引っ張ると、
「にゃあ、もう少しでクリアーだにゃあ、待って欲しいにゃあ」
手足をばたつかせオモチャを買ってもらいない子どものようにさやかは駄々をこねた。
「そんなもんは、後でやれ」
俺はお構いなしに襟足を引っ張り上げる。相変わらず駄々をこねるさやか。その時――。
「やだにゃあ」と言ったさやかが振った手から火の玉が飛び、壁に当って砕けた。
「……!」
俺もさやかもポカンとしている。
「まっ、まさか、さやか……」
夏美は驚いた表情でさやかを見つめると、
「にゃ、火の玉がでたにゃあ、もしかして……」
改めてさやかが呪文を唱えると、掌の上には炎がゆらめいているじゃないか。
「にゃあ、魔法が使えるにゃあ」
おいおい、もしかしてお前は黒魔術師属性を持って帰ってきちまったのか? まてよ……とすると……俺は慌てて、残りの二人に目を向けると、
「そうらしいね」
福居はニヤケ顔で俺を見つめ返す。
「体育で怪我したときは便利ですねえ」
美由まで。
なんてこった。こいつら全員特殊能力人になりやがった。
んっ? ちょっと待てよ。じゃあ、この部屋で一般人なのは俺だけなのか?
「会長がいたずらしたら、お仕置きは楽になるわね」
夏美がニヤリとした表情で見つめる。
かんべんしてくれよ……俺の平穏な日々はどこに行っちまうんだ? こりゃ先が思いやられるぜ。
「さっ、会議を始めましょう」
夏美の言葉に全員が着席した。
「とっ、とりあえずだな。来月の生徒会誌の見出しは……」
会議を進めながら、俺はしきりに考える。どうやったら魔法使いとかになれるのかを。

