空に雲がぽっかりと浮かんでいた。
綿飴みたいだな。
春雪を待ちながら、屋上のてすりに寄りかかり、空を見上げていた。
時間は午後3時。
ここに来る前に職員室を覗いたとき、春雪は生徒と楽しそうに話していた。
久々にみる、春雪の心からの笑顔だった。
最近、春雪のああいう笑顔みてなかったな。
そうため息をつきながら、職員室を後にした。
屋上には誰もいなかった。
あるのは、誰かが吸ったタバコの吸い殻。
きっとどこかの男子生徒が暇つぶしに吸ったのだろう。
いけないのになぁ、と思いながら、足で踏み潰す。
春雪はいつ来るんだろう。
もし来てくれなかったら。
私のこと、嫌いになったのかな。
どうして鍵のこと、内緒にしていたのかな。
聞きたいことは山ほどあった。
でもどれも言葉の前では力をなくしてしまうような気がした。
春雪は、きっと何か事情があるんだ。
そうに決まってる。
私は風になびく髪を押さえながら、屋上の入り口の扉を見つめていた。
ぎゅいーっ。
扉がきしむ音がした。
思い切り勢いよく振り返ってしまった。
でも、そこに立っていたのは、春雪ではなく、紅だった。
綿飴みたいだな。
春雪を待ちながら、屋上のてすりに寄りかかり、空を見上げていた。
時間は午後3時。
ここに来る前に職員室を覗いたとき、春雪は生徒と楽しそうに話していた。
久々にみる、春雪の心からの笑顔だった。
最近、春雪のああいう笑顔みてなかったな。
そうため息をつきながら、職員室を後にした。
屋上には誰もいなかった。
あるのは、誰かが吸ったタバコの吸い殻。
きっとどこかの男子生徒が暇つぶしに吸ったのだろう。
いけないのになぁ、と思いながら、足で踏み潰す。
春雪はいつ来るんだろう。
もし来てくれなかったら。
私のこと、嫌いになったのかな。
どうして鍵のこと、内緒にしていたのかな。
聞きたいことは山ほどあった。
でもどれも言葉の前では力をなくしてしまうような気がした。
春雪は、きっと何か事情があるんだ。
そうに決まってる。
私は風になびく髪を押さえながら、屋上の入り口の扉を見つめていた。
ぎゅいーっ。
扉がきしむ音がした。
思い切り勢いよく振り返ってしまった。
でも、そこに立っていたのは、春雪ではなく、紅だった。

