ゴールデンウイークが終わって3週間ほど経った。
あきは姉ちゃんはあのバーベキューの日から急に優しくなった。
それが少し、嬉しくもあり不安でもあって。
でもあきは姉ちゃん一人が優しくなっただけで、母親やかずは姉ちゃん、父親まで優しくなった。
その連帯感が妙に私の恐怖心をあおった。
何をたくらんでいるんだろう。
そんなことを考えながらも、つかの間の家族の愛を感じていた。
学校では春雪と会っても一切口をきかなかった。
バーベキューの日以来、春雪と私の間に見えない溝が出来ているような気がしていた。
春雪は明らかに私の視線を避けている。
学校の授業中に春雪をじっと見ていても、家に遊びに来たときに話そうとしても、なんだか距離を感じた。
それがとても不安でたまらなかった。
「ねぇ、いろは。井上先生とはうまくいってるの」
紅と放課後の教室で話していた。
眉毛を抜きながら、紅は顔をしかめている。
「うーん、なんか最近家が変なんだよ」
「何が変なの」
「家族が妙に優しくなった、っていうか」
「よかったじゃん」
「それになんだかハルとの間に距離も感じるし」
「距離?」
あきは姉ちゃんはあのバーベキューの日から急に優しくなった。
それが少し、嬉しくもあり不安でもあって。
でもあきは姉ちゃん一人が優しくなっただけで、母親やかずは姉ちゃん、父親まで優しくなった。
その連帯感が妙に私の恐怖心をあおった。
何をたくらんでいるんだろう。
そんなことを考えながらも、つかの間の家族の愛を感じていた。
学校では春雪と会っても一切口をきかなかった。
バーベキューの日以来、春雪と私の間に見えない溝が出来ているような気がしていた。
春雪は明らかに私の視線を避けている。
学校の授業中に春雪をじっと見ていても、家に遊びに来たときに話そうとしても、なんだか距離を感じた。
それがとても不安でたまらなかった。
「ねぇ、いろは。井上先生とはうまくいってるの」
紅と放課後の教室で話していた。
眉毛を抜きながら、紅は顔をしかめている。
「うーん、なんか最近家が変なんだよ」
「何が変なの」
「家族が妙に優しくなった、っていうか」
「よかったじゃん」
「それになんだかハルとの間に距離も感じるし」
「距離?」

