車の中には私の嫌いなクラシックが流れていた。
お父さんとお母さんの趣味だ。
私は耳障りな楽器の音に耳を塞ぐように、iPodのイヤホンを耳の穴に突っ込んだ。
私の好きなバラードばかり集めたiPod。
私が高校に入学したときに、お祝いに親戚の叔父さんが電報と一緒に送ってくれたものだ。
家族でさえお祝いなんかしてくれなかった。
そんなだったから、叔父さんの贈り物には心が温まった。
ありがとう、叔父さん。
車の中の席順は運転席が春雪、助手席がお父さん。
後ろの席にお母さんとあきは姉ちゃん。
そして最後部に私とかずは姉ちゃん。
いやな席順だな。
あきは姉ちゃんも嫌だけど、かずは姉ちゃんもあまり好きじゃない。
ただ、隣がお母さんじゃないのが唯一の救いだった気がする。
かずは姉ちゃんは携帯をいじりながら、片手はポテトチップスの袋に突っ込まれている。
さくさくとした食感が人気のお菓子だ。
私がお菓子を食べるかずは姉ちゃんを見ていたら、
「何よ、いろは。食べたいんでしょ。でもあげないよ」
「…別に」
「んとにあんたって可愛くないよね。なんで家の家族なんだかわかんない」
それは言いすぎなんじゃない?
お父さんとお母さんの趣味だ。
私は耳障りな楽器の音に耳を塞ぐように、iPodのイヤホンを耳の穴に突っ込んだ。
私の好きなバラードばかり集めたiPod。
私が高校に入学したときに、お祝いに親戚の叔父さんが電報と一緒に送ってくれたものだ。
家族でさえお祝いなんかしてくれなかった。
そんなだったから、叔父さんの贈り物には心が温まった。
ありがとう、叔父さん。
車の中の席順は運転席が春雪、助手席がお父さん。
後ろの席にお母さんとあきは姉ちゃん。
そして最後部に私とかずは姉ちゃん。
いやな席順だな。
あきは姉ちゃんも嫌だけど、かずは姉ちゃんもあまり好きじゃない。
ただ、隣がお母さんじゃないのが唯一の救いだった気がする。
かずは姉ちゃんは携帯をいじりながら、片手はポテトチップスの袋に突っ込まれている。
さくさくとした食感が人気のお菓子だ。
私がお菓子を食べるかずは姉ちゃんを見ていたら、
「何よ、いろは。食べたいんでしょ。でもあげないよ」
「…別に」
「んとにあんたって可愛くないよね。なんで家の家族なんだかわかんない」
それは言いすぎなんじゃない?

