紅と出会った翌日。
私は入塾テストを受けにまた一人で塾に向かう。
入塾テストは2日間に渡って行われた。
1日目は国語、算数それぞれ1時間。
2日目は理科、社会それぞれ1時間。
1日目にして私は結果があまりよくないだろうと想像した。
そして2日目、それは確実なものとなる。
塾で受けたテストは想像以上に難しかった。
小学1年から塾に通っていたけれど、こんなに自分の頭が悪いとは思っていなかった。
やっぱり私はバカなんだ。
だからお母さんは私を愛してくれないんだね。
なんとなく、母親の顔が浮かんだ。
試験を受けながら、何度もお母さんごめんなさい、と謝った。
心の中で謝ると、自然と気持ちが楽になる。
ごめんなさい、ごめんなさい。
わからない問題にぶつかるたびそう繰り返した。
私が余りに深刻な顔をしていたせいか、塾の先生が、
「大丈夫かな?」
と声をかけてくれた。
大丈夫、と言いたいところだけれど、大丈夫じゃないんです。
全然わからないんです。
そう言えたらきっと楽だろうな、と思った。
携帯電話でテストが終わったことを母親に連絡した。
携帯電話を受けた母親の声は上擦っていた。
私は入塾テストを受けにまた一人で塾に向かう。
入塾テストは2日間に渡って行われた。
1日目は国語、算数それぞれ1時間。
2日目は理科、社会それぞれ1時間。
1日目にして私は結果があまりよくないだろうと想像した。
そして2日目、それは確実なものとなる。
塾で受けたテストは想像以上に難しかった。
小学1年から塾に通っていたけれど、こんなに自分の頭が悪いとは思っていなかった。
やっぱり私はバカなんだ。
だからお母さんは私を愛してくれないんだね。
なんとなく、母親の顔が浮かんだ。
試験を受けながら、何度もお母さんごめんなさい、と謝った。
心の中で謝ると、自然と気持ちが楽になる。
ごめんなさい、ごめんなさい。
わからない問題にぶつかるたびそう繰り返した。
私が余りに深刻な顔をしていたせいか、塾の先生が、
「大丈夫かな?」
と声をかけてくれた。
大丈夫、と言いたいところだけれど、大丈夫じゃないんです。
全然わからないんです。
そう言えたらきっと楽だろうな、と思った。
携帯電話でテストが終わったことを母親に連絡した。
携帯電話を受けた母親の声は上擦っていた。

