S2コースとは5つあるクラスの上から2番目のクラスだ。
私は今、上から4番目のクラス。
一気に2クラス上がる。
「本当、ですか?」
「ええ、お母様にも連絡するから」
「わかりました」
冷静を装ったつもりでも内心、信じられないくらい驚いた。
私が、S2に行くなんて。
嘘みたい!!
きっと、春雪と、春雪のあけてくれたピアスホールのおかげだ!!!
私はこの気持ちを早く春雪に伝えたくて授業が終わると、塾を飛び出した。
会いたい、春雪に。
報告して、また笑って欲しい。
「すごいな、いろは!」って髪をくしゃくしゃにして欲しい。
私はこの気持ちが『恋』なんだ、ってすごく思ったんだ。
春雪のバイト先に行くと、他のバイトさんたちとも顔見知りになっていて、声をかけてくれる。
「いろはちゃん、春雪もうすぐ終わるよ」
武井さんという大学生が言った。
「うん、待ってる。報告したいことがあるんだ」
「へぇー、何、教えてよ」
「やーだよ!!武井さん、口軽いんだもん」
武井さんは胸を押さえて、
「今のお言葉、胸に刺さりました」
と苦しげに言った。
他のバイトの人たちがくすくす笑っている。
私は今、上から4番目のクラス。
一気に2クラス上がる。
「本当、ですか?」
「ええ、お母様にも連絡するから」
「わかりました」
冷静を装ったつもりでも内心、信じられないくらい驚いた。
私が、S2に行くなんて。
嘘みたい!!
きっと、春雪と、春雪のあけてくれたピアスホールのおかげだ!!!
私はこの気持ちを早く春雪に伝えたくて授業が終わると、塾を飛び出した。
会いたい、春雪に。
報告して、また笑って欲しい。
「すごいな、いろは!」って髪をくしゃくしゃにして欲しい。
私はこの気持ちが『恋』なんだ、ってすごく思ったんだ。
春雪のバイト先に行くと、他のバイトさんたちとも顔見知りになっていて、声をかけてくれる。
「いろはちゃん、春雪もうすぐ終わるよ」
武井さんという大学生が言った。
「うん、待ってる。報告したいことがあるんだ」
「へぇー、何、教えてよ」
「やーだよ!!武井さん、口軽いんだもん」
武井さんは胸を押さえて、
「今のお言葉、胸に刺さりました」
と苦しげに言った。
他のバイトの人たちがくすくす笑っている。

