いい成績が取れた日は、春雪が遅くまでバイトしているマックに立ち寄る。
そしてその日、1日の出来事を報告。
春雪は嬉しそうにニコニコ笑いながら聞いてくれて、
「すごいなぁ、いろは!!」
って頭をくしゃくしゃにする。
そのくしゃくしゃが大好きで。
春雪の手の大きさに、びっくりして。
ああ、本当に春雪が好きなんだ、って思ったりする。
ある日、塾の先生から呼び出された。
私は何も心当たりがなくて、少し緊張していた。
先生は担任の先生で、厳しいけれど、笑顔の素敵な女の先生。
「しつれいしまーす」
職員室の先生の席に向かう。
先生は長い髪を一つにしばって、机に向かっていた。
「先生、なんですか」
先生が振り返る。
「ああ、黒川さん。待ってたのよ」
先生はニコニコ。
なんだろう、いつも険しい顔をしてるのに。
「ちょっとこの椅子に座って」
「はい」
チョコン、と私は座る。
「この前の模試の結果なんだけど」
「はい」
「あなた、193位だったでしょ。3100人中」
「はい」
「他の先生たちと相談したんだけど、あなたをS2コースに行かせようと思うの」
そしてその日、1日の出来事を報告。
春雪は嬉しそうにニコニコ笑いながら聞いてくれて、
「すごいなぁ、いろは!!」
って頭をくしゃくしゃにする。
そのくしゃくしゃが大好きで。
春雪の手の大きさに、びっくりして。
ああ、本当に春雪が好きなんだ、って思ったりする。
ある日、塾の先生から呼び出された。
私は何も心当たりがなくて、少し緊張していた。
先生は担任の先生で、厳しいけれど、笑顔の素敵な女の先生。
「しつれいしまーす」
職員室の先生の席に向かう。
先生は長い髪を一つにしばって、机に向かっていた。
「先生、なんですか」
先生が振り返る。
「ああ、黒川さん。待ってたのよ」
先生はニコニコ。
なんだろう、いつも険しい顔をしてるのに。
「ちょっとこの椅子に座って」
「はい」
チョコン、と私は座る。
「この前の模試の結果なんだけど」
「はい」
「あなた、193位だったでしょ。3100人中」
「はい」
「他の先生たちと相談したんだけど、あなたをS2コースに行かせようと思うの」

