お兄さんに手を引かれて私はマックに入った。
私に席に座っているように言うと、お兄さんはカウンターへ注文しに行った。
よく見ていると、店員さんと親しそうだ。
楽しそうに笑う顔はとてもかっこよかった。
笑顔が素敵なんだね。
誰もが振り向いてしまう笑顔。
そんな笑顔、私、誰にも見せたことないな…。
お兄さんがトレーを持って戻ってきた。
トレーにはシェイクとコーヒーが載っていた。
「これ、俺のおごりだから。あ、もし何か心配してるならそんな必要ないから。何もしたりしないよ」
お兄さんは優しく笑った。
なんだか胸がどきっとして、息苦しくなりそうだった。
「俺は井上しゅんせつ。春の雪、って書くんだ」
「へぇー、変わった名前なんだね、お兄ちゃん」
「春雪でいいよ」
「うん、ありがとう」
私はシェイクを口に含む。
甘さが広がって思わず、
「ひあわへー」
と言ってしまった。
春雪は笑いながら私を見ていた。
「さ、君の話を聞かせてもらおうか。まず名前は?」
「黒川いろは、小学6年」
私はそのとき、春雪の目が悲しそうになったことに気づかなかった。
「で、なんでこんなところにいるの」
私に席に座っているように言うと、お兄さんはカウンターへ注文しに行った。
よく見ていると、店員さんと親しそうだ。
楽しそうに笑う顔はとてもかっこよかった。
笑顔が素敵なんだね。
誰もが振り向いてしまう笑顔。
そんな笑顔、私、誰にも見せたことないな…。
お兄さんがトレーを持って戻ってきた。
トレーにはシェイクとコーヒーが載っていた。
「これ、俺のおごりだから。あ、もし何か心配してるならそんな必要ないから。何もしたりしないよ」
お兄さんは優しく笑った。
なんだか胸がどきっとして、息苦しくなりそうだった。
「俺は井上しゅんせつ。春の雪、って書くんだ」
「へぇー、変わった名前なんだね、お兄ちゃん」
「春雪でいいよ」
「うん、ありがとう」
私はシェイクを口に含む。
甘さが広がって思わず、
「ひあわへー」
と言ってしまった。
春雪は笑いながら私を見ていた。
「さ、君の話を聞かせてもらおうか。まず名前は?」
「黒川いろは、小学6年」
私はそのとき、春雪の目が悲しそうになったことに気づかなかった。
「で、なんでこんなところにいるの」

