会場は静かになる。
ステージの中央に白いプレーンなタイプのワンピースに素足の女性ヴォーカリストが立っていた。
真咲さんはそれを見て、
「こ、の、ば、ん、ど、わ、た、し、ま、い、と、し、た、の、し、み、に、し、て、る、の」
私は黙ってうなずいた。
女性ヴォーカリストはマイクを使わずに歌い出した。
流れるような美声に、時々強弱をつけた歌い方。
私は初めてみたバンドなのに、一瞬でこのバンドのファンになった。
圧倒的な歌唱力は他のバンドと比べものにならないくらいだった。
そして、そのときだった。
ベースの男の子がヴォーカルのそばに寄っていった。
ヴォーカリストが、マイクを使って、大きな声で叫んだ。
「みんな!今年からメンバーに加わったベースのコータです!!可愛がってあげてね!!」
コータ?
どこかで聞いたことのある名前だな。
そう思って私が目を凝らすと、そこにいたのは、紛れもなくファミレスで知り合ったあの、コータだった。
ステージの中央に白いプレーンなタイプのワンピースに素足の女性ヴォーカリストが立っていた。
真咲さんはそれを見て、
「こ、の、ば、ん、ど、わ、た、し、ま、い、と、し、た、の、し、み、に、し、て、る、の」
私は黙ってうなずいた。
女性ヴォーカリストはマイクを使わずに歌い出した。
流れるような美声に、時々強弱をつけた歌い方。
私は初めてみたバンドなのに、一瞬でこのバンドのファンになった。
圧倒的な歌唱力は他のバンドと比べものにならないくらいだった。
そして、そのときだった。
ベースの男の子がヴォーカルのそばに寄っていった。
ヴォーカリストが、マイクを使って、大きな声で叫んだ。
「みんな!今年からメンバーに加わったベースのコータです!!可愛がってあげてね!!」
コータ?
どこかで聞いたことのある名前だな。
そう思って私が目を凝らすと、そこにいたのは、紛れもなくファミレスで知り合ったあの、コータだった。

