紅はさすがに親に怒られたらしく、メールに泣いた顔の絵文字が貼り付けられていた。
私は、家に帰っても、誰一人起きてはこなかった。
それが少し、寂しかった。
やっぱり、私は家族に必要とされていないんだ。
胸の辺りがきりきり痛む。
でも、私には春雪がいる。
そう思うだけで、今日も頑張れる気がする。
そして、私の気持ちを、今日春雪に届けるんだ。
家でシャワーを浴びて、少し、布団にもぐりこんで6時半に起きた。
いつものようにキッチンから母親が包丁を使う、トントンという音が聞こえる。
家族を捨ててでも、私はハルと生きる。
すっきり冴えた頭で、私は自分の気持ちを確認した。
学校に向かうと、校門のところで紅に会った。
目の下にクマができている。
今朝方までずっと寝ずに私に付き合ってくれたんだから無理もない。
紅、ありがとう。
私は本当にいい親友を持ったね。
ずっと、ずっと大切な、私の親友。
いつか、ちゃんとお礼が言いたい。
ありがとう、って。
でも今は照れくさいから、言えないけどね。
「おはー」
「おはよう、昨日はご苦労様」
「いやいや、まだ若いですから」
私は、家に帰っても、誰一人起きてはこなかった。
それが少し、寂しかった。
やっぱり、私は家族に必要とされていないんだ。
胸の辺りがきりきり痛む。
でも、私には春雪がいる。
そう思うだけで、今日も頑張れる気がする。
そして、私の気持ちを、今日春雪に届けるんだ。
家でシャワーを浴びて、少し、布団にもぐりこんで6時半に起きた。
いつものようにキッチンから母親が包丁を使う、トントンという音が聞こえる。
家族を捨ててでも、私はハルと生きる。
すっきり冴えた頭で、私は自分の気持ちを確認した。
学校に向かうと、校門のところで紅に会った。
目の下にクマができている。
今朝方までずっと寝ずに私に付き合ってくれたんだから無理もない。
紅、ありがとう。
私は本当にいい親友を持ったね。
ずっと、ずっと大切な、私の親友。
いつか、ちゃんとお礼が言いたい。
ありがとう、って。
でも今は照れくさいから、言えないけどね。
「おはー」
「おはよう、昨日はご苦労様」
「いやいや、まだ若いですから」

