その怒りの矛先がいろは、君に向かうとわかった僕はとっさに君を守らなくては、そう思った。
あきはは言った。
「私よりいろはを選ぶなら、私はハルユキ、あなただけじゃなくいろはも絶対に許さないから」
あきはの考えそうなことだな、と妙に冷静な目で見ている自分が怖い気がした。
「何をするつもりか知らないけど、いろはを傷つけたら俺が許さない」
「そんなに大切ないろはを守りたいの?」
「ああ」
「じゃあ、ハルユキだって馬鹿じゃないんだからわかるわよね」
「何が言いたい?」
「私を裏切るなら、どんな手段を使ってでも、いろはを傷つけてやるわ」
「何考えてる。妹だろ」
「さぁ、何を考えているのかしらね。ハルユキだって教えてくれないじゃない」
「………」
「もし、いろはを傷つけたくないのなら、ここで誓って。もういろはとは接触しない、って」
「馬鹿げてる、なんの権利があって…」
「いろはを愛してるならできるはずよ」
「…っ…!!」
僕は返す言葉を失った。
血のつながった妹をここまで傷つけられる、あきはの異常さに。
僕が黙っていると、あきはは続けた。
あきはは言った。
「私よりいろはを選ぶなら、私はハルユキ、あなただけじゃなくいろはも絶対に許さないから」
あきはの考えそうなことだな、と妙に冷静な目で見ている自分が怖い気がした。
「何をするつもりか知らないけど、いろはを傷つけたら俺が許さない」
「そんなに大切ないろはを守りたいの?」
「ああ」
「じゃあ、ハルユキだって馬鹿じゃないんだからわかるわよね」
「何が言いたい?」
「私を裏切るなら、どんな手段を使ってでも、いろはを傷つけてやるわ」
「何考えてる。妹だろ」
「さぁ、何を考えているのかしらね。ハルユキだって教えてくれないじゃない」
「………」
「もし、いろはを傷つけたくないのなら、ここで誓って。もういろはとは接触しない、って」
「馬鹿げてる、なんの権利があって…」
「いろはを愛してるならできるはずよ」
「…っ…!!」
僕は返す言葉を失った。
血のつながった妹をここまで傷つけられる、あきはの異常さに。
僕が黙っていると、あきはは続けた。

