俺の言うことを聞け

「ちょっと、待ってよ」

竜騎くんの腕をつかんだ。


一瞬止まって、逆に腕をつかまれ、
誰もいないのを確認して走ってく。

「え、どこ行くの?」


はぁはぁ...


オトコの人の足の速さについていけない。


「もう、なに?!」


腕を振り払う。そこは昨日と同じ、体育館裏。

今は誰もいない。