廊下ではまるで待ってましたと言わんばかりに折原君と伶太がいた。
「咲宮おめでとう」
「俺たちマジでビックリしたぜ!」
うん。私もビックリした。
「2人はどーだったの?」
自分と夏葉のことばっかりで、2人の順位を見てくるのを忘れた。
「俺は8位だったよ。何とか10位以内」
前に伶太が言ってた。
折原君はいつも10位以内に入ってるって。本当だったんだ。
「俺は135位!ギリギリだけど平均だし!これで来年も一緒だな!」
伶太もちゃんと出来てたか。よかった。
でも、中間テストで終わりじゃないこと
分かってるかな...?
「なんか、テストも終わったしパーっとどっか遊びに行きたいね!四人で!」
夏葉のその提案に私は胸が高まった。
「あーダメダメ。俺達、夏休みまで休みないから」
夏葉の案に真っ先に乗りそうな伶太がそう言った。
だから、私も夏葉も驚いている。
「来月から選手権大会の予選始まるから!また部活漬けの毎日だー!」
あ、そっか。
試験期間中は部活停止で忘れてたけど2人共部活頑張ってるんだ。
「負けたら引退だしな」
引退...。
私は部活やってないから知らなかったけど引退ってこんなに早いんだ。
「まぁ、俺にしちゃ都大会まで行って優勝するつもりだから夏休みまで部活漬けだけどな!」
伶太は折原君の肩を組んだ。
「じゃあ私達応援しに行くよ!ね!美月!」
「えっ!」
「お!来て来て!」
応援...したい。
てか、考えてみたら折原君がサッカーしてる所、実は見たことない。
