R e : Y o u


時間を見ると7時半を過ぎていたからおいとますることにした。


伶太は一回寝たら中々起きないらしくとりあえずそのまま放置で京華さんが送って行きなさいと言って、夏葉と折原君と家を出た。



外は真っ暗で少し寒い。


家を見上げると、今日半日折原君の家に居たんだっていう実感がこみ上げてくる。
最初は緊張してたけど、あっという間だったな。




「あ、私こっち曲がるから!じゃあ今日はありがとっ!」


「え、夏葉...」



夏葉の家は私の家と学校の間にあるから
家までは一緒なのに途中の道で曲がってしまった。

確かに、そっちからでも帰れるけど...



完全に二人っきりにさせたな。





新学期の頃、折原君と2人で帰ったことがあったけど、こんな風に夜外を2人で歩くのは初めてだ。




「すっかり長居しちゃってごめんね」


「全然。むしろ俺まで教わっちゃったし。超理解できたし、咲宮絶対先生向いてるね」


「そ...れはよかった...です」



あーあ。何だかなぁ。
今日、折原君に何回ドキドキしてるんだろう。


お家に行って、また知らない折原君を見つけることが出来た。

京華さんがアルバム見してくれて小さい時の折原君も見れたし...


あ、そうだ。アルバムだ。