R e : Y o u


夏葉のテキストも終わって、日も落ちた頃。3人が帰ってきた。


汗をかいたからシャワー浴びて、出てきた頃に丁度夕食が出来上がった。


ご飯にお味噌汁。
おかずは唐揚げがメイン。
折原君と奏多君の大好物らしく。



「いただきまーす!」



6人で囲む食卓。
いつもは1人だからなんだか変な感じ。


嬉しい反面、緊張してた。






残さず綺麗に食べた皆は、ソファーに座ってゆっくりしていた。


お腹いっぱいになったのか奏多君は速攻睡眠コース。寝顔がとても可愛い。

伶太も今日勉強で疲れたのかウトウトしている。


「奏、こんなとこで寝たら風邪ひくぞ」


「...ん〜...ねむぃのぉ...」


「仕方ないなぁ」


ソファーで横になる奏多君を抱き抱えて『寝かしつけてくる』と折原君はリビングを出て行った。


それを確認して、京華さんは立ち上がりソファーの後ろの棚に整列させてあった分厚いアルバムを取り出した。



「よしっ、今のうちよ!美月ちゃん、なっちゃん早く!」


京華さんはアルバムをガラステーブルの上に置いて私達に手招きをする。



「ほらほら、彰人が戻ってくる前に秘蔵写真見せてあげるわ!小学生編からだから伶太も沢山写ってるわよ!」


「わぁ、見たい見たい!」


「...でも、奏多君眠ってたし、直ぐに戻ってくるんじゃ」


「大丈夫よ!奏はねお兄ちゃん子だからぐずって15分は帰ってこないわ」



...そういうものなのか?

これからイタズラをしようとはしゃぐ少女のように京華さんはアルバムをめくった。


京華さんを真ん中に私と夏葉で横に座りアルバムを覗く。