R e : Y o u


料理なら少し出来るから、私は手伝いますと言ったら笑顔でOKしてもらえた。



「ねーねー、かな今日ね家にいたから、おそとにいきたいー」


やっぱり、そーだよね。



「じゃあ夕飯が出来るまで。彰人お願いしていい?」


「よっしゃ、じゃあサッカーするか!」


「するするぅー!」


折原君は奏多君を抱き上げた。
お兄ちゃんの顔だ。



「れいちゃんとなっちゃんはー?」


「行く。勉強ツカレタ」



即答してる。今にも魂が口から出そうだけど伶太大丈夫かな?



「あー...私はテキスト終わらせたいから男子たちだけで行って来なよ」



この時、最後までテキストをやり遂げようとする夏葉の意思が私は嬉しかった。


3人が家を出ると、京華さんは『よし、始めましょう!』とエプロンを着けた。




野菜を切るのを手伝うことになった。


「上手ね。よくお母さんの手伝いしてるの?」


お母さんの手伝い...か。


昔よくお母さんと一緒に料理を作ったのを思い出す。


もし、お母さんが生きてたらお父さんの帰りを待ちながら楽しく過ごせてたのかな?



「いえ、母はもう亡くなってて」


「...ごめんなさい無神経だったわ。じゃあ家事は美月ちゃんが?」


「はい、」



逆に気を使わせちゃったかな?
お母さんの事言うと、皆気を使うから。