次の日の朝。
いつもより早い時間に目覚めた。
頭痛はもうしなくて、少しぼーっとするくらい。
起きて気付いた事。
目覚まし時計を置いてあるベット横の小さい棚の上に水の入ったペットボトル。
机の上の私のじゃないノート。
中を見ると授業の板書を写した綺麗な字が並んでいる。
リビングのテーブルの上には相変わらず放置されたままの進路希望調査表。
その横には風邪薬の箱が置いてある。
パッケージには黒いマジックで
《早く良くなってね > < 》と書いてあった。夏葉の字。
水を冷蔵庫にしまおうと思って開けると
スポードリンク、ゼリー、みかんがビニール袋に包まれて入っていた。
キッチンの洗い物の乾燥台は器と鍋。
昨日、こんなに色々してくれたんだ...。
今日学校行ったらお礼言わなくちゃな。
