折原君の作ってくれたお粥はあったかくて一口食べる度に泣きそうになる。
お粥を食べて、夏葉が買ってきてくれた薬を飲んでまた横になった。
落ち着いてきたら色々、恥ずかしくなってきた。
まず私パジャマだし。顔酷すぎだし。
夏葉にならともかく、折原君に看病してもらっちゃってるし...何だこの状況。
横になって沈黙が続く。
何か、話さなきゃ...
「ごめん、さっきリビング行った時に見えちゃったんだけど...咲宮外部受験考えてるの?」
沈黙を破ったのは折原君の方だった。
でも、内容がまさかの進路希望調査表。
テーブルに置きっぱなしにしてたから。
「せ、先生に勧められただけで、まだしっかりとは...折原君はそのままエスカレーター?」
「んー、たぶんそーなるかな」
「じゃあ...将来の夢は?」
「え、夢っ?んー...笑わない?」
「わっ笑わない!」
折原君は少し恥ずかしそうに俯いてから答えてくれた。
